叱ることについて

子どもがふたりいます。

上がそろそろ4歳、下は0歳です。


上を育てていて、自然と「叱る」「怒る」「虐める」の差について考えることが増えました。叱らない育児なんてものがありますが、一般的に幼児と日々接していると当たり前に叱らなければいけない場面を展開してくれるので、迷う暇も与えられずに「こら!」としょっちゅう怒っている気がします。


「叱る」と「怒る」と「虐める」の違いはどこにあるのでしょう。

子どもはお笑いが大好きです。

キャッチーなお笑いはみんなが真似します。少し前は弄りがいのあるタレントをおとしめて笑いをとるようなものが多かった気がします。プロのやる「弄り」を形だけ真似て「虐め」にしてしまっていた人も、少なからずいたと思います。

いまは否定から入るようなお笑いはぐんと減りましたよね。わたしが学生のころにあったような、弄り全盛のお笑いは、たぶんもう少ししたら「こんなものが受けてた時代もあったんだね」という扱いになるのでしょう。


思い返してみると、かつて「叱られる」というのは大抵ひたすらに嫌なことでした。

何が良くなかったのか建設的に諭すような叱り方をする人より、機嫌をうんとわるくしてへそを曲げたようになり、感情的に気がすむまで責め立てるようなやり方をとる人の方が多かった。

もしかしたら育ってきた環境が悪かったところもあるかもしれませんが、ひとつの時代の側面でもあると思います。


たまに「叱られてきたように叱ってしまう」ことがあります。感情的に責めてしまうのです。すぐに気付いてフォローはしますが、ひやひやします。もちろん親とはいえ人間ですから、いつも正しく叱れるわけではないけれど、できたらなるべく公正に、不条理なく叱るように気を付けたいところです。