マウンティング

最近見かけた言葉でん?と思ったのが

「それってマウンティングだよね」

というものです。

初めてみかけた言葉ではないけれど、改めて考えてみたらちょっと気に食わないなぁと思いました。


マウンティング。

マウントをとる。

格闘技などで相手に技をきめて、優位に立つこと。

転じて、相手より有利な立ち位置にあることを見せつけること、というような意味で使われていますよね。

「それってマウンティングだよね」

という発言には、

「あなたは蔑んでいるんですよね」

という意味合いが隠れている。

いやらしくもう少し突っ込むと、

「あなたは自分の優位をわかっていながら、劣った人を貶めているんだけど、楽しい?」

……というような言葉です。


無自覚に人を傷つけることはあるでしょう。

それが正しくないことだってもちろんあります。

でも、それはひどい揚げ足取りだし、泥の掛け合いです。もし故意にやっている相手がいたのだとしても、同じ土俵に立つなんてみっともないにもほどがあります。


わたしがまだ学生だったころ。

友達だと思っていた人に言われた言葉は長いこと忘れられません。

「あなたは、わたしより〇〇だから、わたしの気持ちなんてわからないんだよ」

〇〇の中身は、お好きにご想像ください。

それはわたしにはまったくどうしようもないことでした。

そのひとことは相互理解を拒絶するものだったと感じられました。それについて、素養があったかもしれないにせよ努力もそれなりにしたこと、悩んだこともあったこと、などなど、言いたいことはたくさんありましたが、飲み込みました。


他者のすぐれたところを羨むのは、モチベーションのきっかけにはなりえます。

マイナス方向に向かうようなことには、しないようにしたいものです。